外資系キャリアウーマンの日常

貪欲な三大欲求を持つアラサーの頭の中を吐き出す雑記

漫画、ムシヌユンの感想

この漫画、正直全然意味がわからなくて、混乱したまま読み終わった。キチガイ、とか、カオス、とかいう言葉がぴったりだ。

主人公は虫が大好きで虫博士になりたいと思いつつつも大学院浪人を重ねている男性。夢を諦めて地元の島に帰ったところ、超新星が爆発して、虫が独自の進化を遂げ始め、島が閉鎖される。爆発した際に主人公は宇宙から落ちてきた未知の生物によって性器を改造され、女性に対する歪んだ欲求を抱えながら生きのび、虫と性交する能力を使って世界を救う。そんなストーリーだ、と書きたいが、ストーリーを書いていても全然意味が分からない。

 

作者の都留泰作は、奇才、という言葉がぴったりだ。生まれる時代を間違えたと思う。大正時代あたりに小説家として活動していたら時代に名を残す作家になれたと思うくらい、この漫画は独特の世界観や、常人では出来ない発想のもと描かれている。この漫画を小説にしたらよい賞とれそうと思ったが、とはいえ、この漫画全体の気色悪さや、主人公のおどおどした、女性から生理的に無理、と思われるような表情を文字で表現するのはなかなか難しいとも思う。

ムシヌユンを読んでいる間、この作者、頭の良い理系だろうなと思っていて、ウィキペディアを見たらやっぱりそうだった。文化人類学者で、准教授だった(そこからなぜかマンガ学部の准教授になっている)。才能あるこじらせた理系男性が漫画を描くとこんな作品になるのはとても面白い。というか、どんな青春時代を過ごしたらこんな思想になるのか、見当もつかない。

 

なんというか、一種のアートとしての漫画だと思った。世界観がある純文学読む気力ないなー、というときに読むと良いかもしれない。

あと、なんとなく、昔あった映画の「乱歩地獄」を思い出した。あんな感じのニッチな&R指定の映画にしたらそこそこ話題にはなりそう。